ストレスチェックの集団分析では、「全国平均と比べて高い・低い」という視点で結果を見る機会が多くあります。
弊社の集団分析でも、ストレスチェックサービスをご利用いただいている企業・団体のデータをもとに、年に1度全国平均を更新しています。
全国平均との比較は、自社の特徴や傾向を知るうえで参考になる指標のひとつです。一方で、平均との差だけで職場の状態を判断するのは難しい場合もあります。
今回は、ストレスチェック結果を見る際のポイントについてご紹介します。
全国平均は現在地を知るための指標
ストレスチェックの全国平均は、多くの受検データをもとに算出されており、現在は2,004社、約60万人の結果を活用させていただいております。
自社の結果を全国平均と比較することで、「どの項目に特徴があるのか」「全国的な傾向と比べてどの位置にあるのか」を把握しやすくなります。
例えば、「仕事の負担」が全国平均より高い場合、業務量や繁忙状況、人手不足が影響している可能性があります。また、「上司からのサポート」が高い場合は、相談しやすい職場風土が形成されていると予想できます。
ただし、業種や職種、働き方、組織規模などによって、結果の傾向が異なるため、全国平均より高い・低いという結果だけで、単純に良い・悪いを判断できるわけではありません。全国平均との差は、評価というよりも、「自社らしさ」や「職場の特徴」を知るためのヒントとして活用することが大切です。
平均との差だけでは見えないこともある
ストレスチェック結果を見る際には、全国平均との差だけでなく、変化を見ることも重要です。
例えば、全国平均より高ストレス傾向に見える場合でも、前年と比べると改善しているケースがあります。
一方で、全国平均と同程度であっても、前年より活気が低下していたり、上司支援が下がっていたりする場合には、職場内で何らかの変化が起きている可能性も考えられます。
また、単一の項目だけではなく、複数の項目を組み合わせて見ることも大切です。
このように、項目の組み合わせによって職場の特徴は異なります。
数値だけを見るのではなく、「なぜこの結果になっているのか」を考えることが、より実態に合った職場環境の把握につながります。
大切なのは背景を含めて捉えること
ストレスチェックの結果は、「点数の良し悪し」を確認するためだけのものではありません。
全国比較で現在地を知り、前年比較で変化を捉えながら、職場環境や組織状況と併せて見ていくことが大切です。
また、結果を確認して終わりではなく、「なぜこのような傾向が出ているのか」を現場と一緒に考えていくことも、職場環境改善につながる重要な視点です。
数値の背景にある職場の特徴や変化を丁寧に捉えながら、より実態に合った職場改善につなげていっていただければと思います。
よくある質問(Q&A)
Q1. ストレスチェックの全国平均は何を見るための指標ですか?
ストレスチェックの全国平均は、自社の結果が全国的な傾向と比べてどの位置にあるのかを把握するための指標です。仕事の負担や上司からのサポートなど、自社の特徴を知る手がかりになります。
Q2. ストレスチェック結果は全国平均より高い・低いだけで判断できますか?
全国平均より高い・低いという結果だけで、職場の状態を単純に良い・悪いと判断することはできません。業種や職種、働き方、組織規模によって傾向が異なるため、平均との差は職場の特徴を知るためのヒントとして活用することが大切です。
Q3. ストレスチェック結果を見るときに全国平均との差以外で重要な視点は何ですか?
全国平均との差だけでなく、前年との変化を見ることが重要です。全国平均と同程度であっても、前年より活気が低下していたり、上司からの支援が下がっていたりする場合は、職場内で何らかの変化が起きている可能性があります。
Q4. ストレスチェック結果は複数の項目を組み合わせて見るべきですか?
はい。単一の項目だけでなく、複数の項目を組み合わせて見ることが大切です。たとえば「仕事量は多いが活気も高い」「負担感は強くないが支援が低い」など、項目の組み合わせによって職場の特徴は異なります。
Q5. ストレスチェック結果を職場改善につなげるには何が大切ですか?
ストレスチェック結果を職場改善につなげるには、数値の良し悪しだけでなく、なぜその傾向が出ているのかを考えることが大切です。全国比較や前年比較に加えて、職場環境や組織状況とあわせて見ることで、より実態に合った改善につなげやすくなります。

