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職場崩壊が起きる前兆とは?組織崩壊を防ぐための対策をご紹介

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「職場崩壊」「組織崩壊」と聞くと、自分の勤める会社や部署には関係のない話だと思われるかもしれません。
しかし、職場崩壊はどんな規模の会社や部署でも起こり得ます。
また、組織が崩壊すれば、会社が倒産に追い込まれる可能性もあるため非常に危険です。
本記事では、職場崩壊が起きる前兆と、組織崩壊を未然に防ぐための予防策についてお伝えします。
職場崩壊の前兆をいち早く察知し、会社の危機管理に役立てましょう。

組織崩壊とは?

組織崩壊とは、組織が正常に機能しなくなった状態を意味します。
企業では、さまざまな部署やチーム、またそこに所属する人たちが、共通の目的や目標に向かって業務を遂行し、事業を成長させていきます。
この成長のためには職場環境が重要です。
良い組織では、話しやすい雰囲気やお互いを尊重する姿勢、助け合う姿勢などが、組織の風土として醸成され、良い職場環境につながります。
しかし、職場崩壊が起きている組織では反対のことが起こります。

職場崩壊が起きる危険な前兆とは

職場崩壊が起きる組織には、いくつかの前兆があります。

社内雰囲気や人間関係の悪化

「職場の雰囲気が悪い」「人間関係が悪い」という問題の根底には、コミュニケーション量の不足が考えられます。
コミュニケーションがとれていないと、「他の社員がどのような業務を行っているのか」や「どのような意見や考えをもって業務にあたっているのか」などの情報が共有されないため、生産性に影響を与えます。
また、こうした状態ではトラブルが発生した際にも迅速な対応が難しくなるでしょう。

社員の意欲低下

職場の雰囲気が悪ければ、仕事に対するやる気やモチベーションが低くなり、意欲的な働きが望めない状態になります。
社員が会社や上司の指示を待ち、従っているだけになれば生産性の低下はもちろん、社員から新しいアイデアが生まれなくなります。
現状維持を目指しているだけでは事業の成長が望めず、会社も衰退していくでしょう。

離職率の上昇

職場崩壊が起きかけている職場では離職率が上昇していきます。
特に、優秀な社員や若い社員が退職していくのは見逃すことの出来ない兆候のひとつです。
優秀な社員や若い社員は、会社の問題点に改善が見られず、将来性を感じられなくなれば離職へ至ります。
新しいことに取り組むモチベーションや業務能力が高い社員が欠けてしまうと、生産性が低下して、人手不足にも悩むことになるでしょう。

職場崩壊がもたらす組織の末路

職場崩壊が起きた組織は最終的にどうなってしまうのでしょうか。

社員一人ひとりの仕事量増加

職場の雰囲気が悪くなり、優秀な社員や若い社員が退職した結果、それまでの業務を残った社員で振り分けることになります。
退職者が数名であれば対処も可能ですが、一人ひとりの業務量は増加するため、残業も増えて休日出勤が必要になるケースも考えられます。
このような状態が続けば、身体的にも精神的にもダメージが大きくなり、さらなる休職者や退職者の発生につながるでしょう。

人手不足による売上低下、ひいては会社倒産

退職者が増え人手不足になれば、通常どおりの仕事ができなくなります。
その結果、顧客に対して満足のいくサービスが提供できなかったり、迷惑をかけたりすると、会社への信頼が失われてしまいます。
どの会社のサービスを利用するかを選択するのは顧客です。
会社への信頼失墜は顧客離れにつながり、業績悪化とともに徐々に倒産の危機が近づくでしょう。

組織崩壊を防ぐための予防策

では、組織崩壊を防ぐためには具体的にはどのような予防策が必要なのでしょうか。

チームや組織の信頼関係を構築

崩壊しない組織を作るためには、部署やチーム単位で信頼関係を構築することが大切です。
信頼関係が築かれているチームとは、業務負担が増えたりトラブルが発生したりしても、団結し乗り越えることができる強いチームです。
普段から助け合う姿勢やお互いを尊重しながら協議しあえる関係性、話しやすい雰囲気などの風土を醸成することが重要です。

社員が働きがいのある職場環境への改善

社員自身のモチベーションや働きがいが高くなければ、顧客へ良質なサービスを提供し続けることも難しいはずです。
「社員の仕事への満足度を高めるためには何が必要か」という視点を意識することで、社員の働きが活発になり、部署や組織としてのパフォーマンス向上につながります。

評価基準を明確化し、納得できる人事評価の設定

人事評価はモチベーションに大きく関係するため、特に重要です。
明確な評価基準があったうえで、人事や上司などからの説明を実施し、社員がその評価に納得していることが大切です。

まとめ

「組織崩壊」という言葉だけ耳にすると、身近には起こり得ないことだと思われるかもしれません。
しかし、組織は些細な出来事や少しの変化で立て直しのきかない状態にまでなってしまいます。

社員が定着し活躍できる組織にするためには、まず現状把握が重要です。
現状の職場環境について詳しく把握する方法として、ドクタートラスト集団分析は大いに活用いただけます。
会社の特徴や社員の強みをしっかりと把握しながら、職場環境改善に活かしてください。

DL
ABOUT ME
【チーフアナリスト】服部 恭子
【職位】チーフアナリスト 【コメント】毎日多くの時間を過ごす職場環境が良いものになるように、また、健康で元気に働き続けられる人が増える社会になるように、ストレスチェックをきっかけに、職場環境改善に取り込もうとする企業様に役立つ情報をお届けできるように努めてまいります。