制度

80問ストレスチェックを健康経営に活かす方法~追加設問で活力・生産性まで可視化するポイント~

お問合わせはこちらから

ストレスチェックを「義務だから実施している」だけで終わらせていませんか?
ストレスチェックは、仕事の負担、人間関係、裁量度、心身の反応、上司や同僚からの支援など、多角的な情報を得られる優れた診断ツールです。特に80問版には、ワーク・エンゲイジメントに関する項目も含まれており、従業員が仕事に対して前向きな感覚を持っているかの一部を把握できます。

具体的には以下2問が含まれます。

  • 仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる
  • 自分の仕事に誇りを感じる

これらは、従業員の活力(vigor)を測る指標として有効です。
しかし、ワーク・エンゲイジメントは本来、活力に加えて熱意(dedication)や没頭(absorption)という要素を含みます。
つまり、80問版だけでは前向きな働き方の全体像を十分に捉えられないため、補完設問を加えることが望ましいのです。

部署単位の分析で職場環境の課題を特定する

80問版は部署単位での分析も可能です。
量的負担が高い部署、上司支援が不足している部署などは、個人の問題としてではなく職場環境の課題として捉えることが重要です。分析結果をもとに、改善策を具体化すると健康経営に直結します。

例:追加設問(組織課題把握)
  • 上司は仕事量を適切に調整してくれる
  • 体調の変化に気づき声をかけてくれる
  • 相談しやすい雰囲気がある


こうした簡潔な設問を加えることで、従業員が安心して働ける環境の度合いをより正確に把握できます。

プレゼンティーズム設問で健康と生産性を数値化する

健康経営では、従業員の健康と生産性の関係を示すことも重要です。
80問版だけでは生産性への影響は直接測れませんが、プレゼンティーズムの視点を追加することで、健康データを業務成果に結びつけられます。

例:追加設問(生産性可視化)
  • 過去4週間の仕事の出来は本来の何%か
  • 体調不良は仕事にどのくらい影響したか(0~10点)

これにより、健康課題と生産性損失の関係を数値で示せ、経営層への説明や改善施策の優先順位付けにも活用できます。

ワーク・エンゲイジメントを補完設問で完全に把握する

80問版のワーク・エンゲイジメント設問だけでは活力の一部しか把握できません。
そこで、以下のような簡潔な補完設問を加えることで、従業員の前向きな働き方まで可視化できます。

例:追加設問(活力・熱意・没頭)
  • 仕事に熱心に取り組んでいる
  • 仕事に没頭できることがある
  • 同僚と協力して成果を上げることに喜びを感じる



これにより、ストレス低減(不調の少なさ)と活力・熱意・没頭(前向きな働き方)の両面から職場の状態を評価でき、改善策の具体化に役立ちます。

まとめ

80問ストレスチェックは、健康経営の基礎データとして非常に有効です。
しかし、活力や熱意・没頭の全体像まで把握するには補完設問が不可欠です。
また、分析結果を部署単位で整理し、改善施策につなげることで、単なる義務的な診断から戦略的な健康経営ツールへと変わります。
さらに、体調と生産性の関係もあわせて可視化すれば、経営層への説得力も高まります。
健康経営は単に制度を整えるだけでなく、従業員が前向きに、いきいきと働ける職場環境を科学的に作る取り組みです。
80問の結果を活用し、必要な補完設問を加えることで、より持続可能で活力のある組織づくりが可能になります。
ドクタートラストでは、追加設問の内容・問数・回答方法をご要望に合わせて柔軟にご提案しています。
健康経営の強化やストレスチェック結果の有効活用をお考えの企業さまは、ぜひお気軽にご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 80問版と57問版の違いは何ですか?

A. 57問版は厚生労働省が定める標準的なストレスチェックの設問数です。80問版はこれに加えて、ワーク・エンゲイジメントに関する設問(活力・誇りなど)が含まれており、従業員の前向きな働き方の一部も把握できます。どちらも法令上の要件を満たしますが、健康経営の観点では80問版の活用が推奨されます。

Q2. 追加設問は何問まで加えられますか?

A. ドクタートラストでは問数の制限なく追加設問に対応しています。ただし、受検方法や回答方法によって一部制限が生じる場合があります。自社の目的に合わせた設問設計についてはお問い合わせください。

Q3. 追加設問の結果は集団分析に使えますか?

A. 使えます。追加設問のデータも部署単位での集団分析に活用でき、組織課題の特定や改善施策の優先順位付けに役立てることができます。

Q4. プレゼンティーズムの設問を加えると何がわかりますか?

A. 「過去4週間の仕事の出来は本来の何%か」などの設問を加えることで、健康課題が生産性にどの程度影響しているかを数値で把握できます。経営層への説明資料や、改善施策の効果測定にも活用できます。

Q5. ワーク・エンゲイジメントの補完設問はどのように選べばよいですか?

A. 活力・熱意・没頭の3要素をカバーする設問を加えることが基本です。例として「仕事に熱心に取り組んでいる」「仕事に没頭できることがある」などが挙げられます。自社の課題に合わせた設問設計についてはご相談ください。

ABOUT ME
【ストレスチェック営業担当】上田 倫子
【職位】ストレスチェック市場開発部 課長 【コメント】ドクタートラスト入社後、営業職として産業医やストレスチェックなどさまざまなサービスを多くの企業さまにご提案してきました。 ストレスチェック市場開発部は、ストレスチェックをより多くの企業さまにご提供することを目的に2024年4月に新設された部署です。メンタルヘルスケア、職場環境改善に悩んでいる企業さまへお役に立てるサービス提案や情報発信ができるよう努めてまいります。