研究レポート

ストレスチェック結果を役職別に見てみよう!

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一般的に、役職が上がるにつれて、仕事の裁量や意思決定の機会が増える一方で、責任や専門性も求められるようになります。
また、役職によって求められる役割や、周囲との関わり方も変わります。
つまり、役職が変われば、仕事の中で感じる負荷も変わってくると考えられます。
今回は、2025年にドクタートラストでストレスチェックを実施した企業のうち、役職の分類が得られた627社、約9万人のデータから、役職別のストレスの特徴を見ていきます。

高ストレス者率が高いのは係長・主任クラス

役職別の高ストレス者率を見ると、係長クラスが19.5%、主任クラスが18.5%と比較的高い傾向がみられました。
一方、年代別では30代・40代が高い傾向にあります。役職と年代には関係が深いため、今回の結果だけでどちらが高ストレス者率に影響しているかを判断することはできませんが、 ここでは役職によっても高ストレス者率に違いがみられたという点に注目して、 さらに詳しく見ていきます。

役職別にみる回答傾向

役職が上がるにつれて、「自分で仕事の順番・やり方を決めることができる」「職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる」「自分の職務や責任が何であるか分かっている」といった設問で、良好な方向への回答割合が増えていました。

一方で、「かなり注意を集中する必要がある」「高度の知識や技術が必要なむずかしい仕事だ」では、不良な方向への回答割合が増える傾向もみられました。

このことから、役職が上がることで単純にストレスが「増える」「減る」というより、仕事の裁量や役割の明確さが高まる一方で、より高い集中力や専門性が求められるなど、負荷の種類が変化していると考えられます。

自社の結果から役職ごとのストレス状況を確認しましょう

では、こうした違いを職場づくりにどう生かせるでしょうか。
例えば、一般社員では、役割や期待される行動を明確にすることが挙げられます。
主任・係長では、裁量が増える一方で新たな役割への適応が求められるため、上司との1on1など、悩みや業務について相談できる機会を設けることが効果的です。
課長以上では、管理職同士で悩みや課題を共有できる場をつくることなどが考えられます。

ただし、同じ「主任」でも、プレイヤーとしての業務が中心の会社もあれば、後輩の指導や業務の調整まで担う会社もあります。
全国データの傾向をそのまま自社に当てはめるのではなく、自社のストレスチェック結果から、役職ごとに「何が負荷になっているのか」を確認することが重要です。

同じ職場で働いていても、立場が変われば、抱える負荷や見えている景色も変わります。
それぞれの立場を理解し、役割に応じた支援を考えることが、働きやすい職場づくりへの一歩となるのではないでしょうか。

よくある質問(Q&A)

Q1. 役職別にみると、高ストレス者率が高いのはどの役職ですか?

係長クラスが19.5%、主任クラスが18.5%と、比較的高い傾向がみられました。2025年にドクタートラストでストレスチェックを実施した企業のうち、役職の分類が得られた627社、約9万人のデータによる結果です。

Q2. 高ストレス者率の違いは、役職の影響といえますか?

今回の結果だけでは、判断できません。年代別では30代・40代が高い傾向にあり、役職と年代には関係が深いため、どちらが高ストレス者率に影響しているかを判断することはできないためです。ただし、役職によっても高ストレス者率に違いがみられた点に注目して、回答傾向を詳しく見ています。

Q3. 役職が上がると、ストレスチェックの回答傾向はどう変わりますか?

役職が上がるにつれて、裁量や役割の明確さに関する設問では良好な方向の回答割合が増え、集中力や専門性に関する設問では不良な方向の回答割合が増える傾向がみられました。良好な方向に増えたのは、「自分で仕事の順番・やり方を決めることができる」「職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる」「自分の職務や責任が何であるか分かっている」などです。不良な方向に増えたのは、「かなり注意を集中する必要がある」「高度の知識や技術が必要なむずかしい仕事だ」です。

Q4. 役職が上がると、ストレスは増えるのですか、減るのですか?

単純に「増える」「減る」というより、負荷の種類が変化していると考えられます。役職が上がると、仕事の裁量や役割の明確さが高まる一方で、より高い集中力や専門性が求められるためです。

Q5. 役職ごとのストレス状況は、職場づくりにどう生かせばよいですか?

全国データの傾向をそのまま自社に当てはめず、自社のストレスチェック結果から、役職ごとに「何が負荷になっているのか」を確認することが重要です。そのうえで、一般社員では役割や期待される行動を明確にする、主任・係長では上司との1on1など悩みや業務について相談できる機会を設ける、課長以上では管理職同士で悩みや課題を共有できる場をつくる、といった対応が考えられます。同じ「主任」でも、プレイヤーとしての業務が中心の会社もあれば、後輩の指導や業務の調整まで担う会社もあるためです。

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【チーフアナリスト】服部 恭子
【職位】チーフアナリスト 【コメント】毎日多くの時間を過ごす職場環境が良いものになるように、また、健康で元気に働き続けられる人が増える社会になるように、ストレスチェックをきっかけに、職場環境改善に取り込もうとする企業様に役立つ情報をお届けできるように努めてまいります。