研究レポート

従業員への評価に「納得感」を生むには?リアルタイムフィードバックの効果

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AIが発達してきている現代では、人事評価や振り返りシートなど自身の業務に対する評価がシステムで自動化され、ツールを通してフィードバックされることが増えてきています。
しかし、自身の評価がシステムを通してフィードバックされるのか、上司の言葉で直接行われるのかでは納得感にも大きな違いがあるでしょう。
さらに、高頻度のフィードバックによるさまざまなメリット・デメリットや、実際に行う際の方法をおさえておくことは企業の退職率にも影響します。
本日は、高頻度で業務の振り返りを行う「リアルタイムフィードバック」について詳しく解説していきます。

目次
  1. リアルタイムフィードバックとは
  2. リアルタイムフィードバックが注目される背景
  3. リアルタイムフィードバックって何からすればいいの?
  4. メリットとデメリットをおさえよう!
  5. まとめ
  6. よくある質問(Q&A)

リアルタイムフィードバックとは

リアルタイムフィードバックとは、上司が部下の働きや評価に対して高い頻度で振り返りを行うことをいいます。
一般的なフィードバックとの大きな違いは頻度の高さにあります。
通常半年や1年に1回を目安にフィードバックが行われる企業が多い中、リアルタイムフィードバックでは人事異動や給与査定など組織内での変化があるたびに行われます。

リアルタイムフィードバックが注目される背景

近年、技術の進歩によってデータ処理や解析が容易になることで企業は顧客のニーズを素早く把握し、サービス向上が期待されるようになりました。
さらには、多くの企業が従業員の仕事に対するモチベーションを高めることで、永続的な事業成長や、ワークエンゲイジメント向上を目指す働きが活発化しています。
こうした背景や、人手不足が深刻化する状況の中で、多くの企業がリアルタイムフィードバックを取り入れるようになってきています。

リアルタイムフィードバックって何からすればいいの?

実際にフィードバックの頻度を高めていくにあたり注意すべきポイントをご紹介します。

目標設定・評価基準の共有

まずは部署・個人の目標をそれぞれ設定しましょう。
そのうえで目標に沿って行動できているか進捗確認を定期的に行い、達成度に応じて評価するための基準も併せて伝えるようにしましょう。

アドバイスや指摘の意図を説明する

部下へアドバイスや指示をする際は相手にプレッシャーをかけたり、否定したりするような言い方は避けるように注意しましょう。
フィードバックの際は、具体的な内容かつ成長を促すようなアドバイスを行えるよう心掛けることが大切です。

出した成果を褒める

部下が目標を達成、成果を出したらすぐに褒めて成功できた要因を伝えてあげましょう。
そうすることで部下のやる気向上にもつながり、部下自身の自己肯定感も上がることが予想されます。

フィードバック実施後の行動の確認

リアルタイムフィードバックを実施するだけでなく、振り返りが実際に生かされているかチェックしましょう。目標からズレていた場合は軌道修正できるよう都度アドバイスをしたり、部下のモチベーションが低下していないかに気を配ったりすることが重要です。これらのサイクルを常に行うことで従業員の満足度が高まり、生産性向上や退職率低下が見込めるでしょう。

メリットとデメリットをおさえよう!

リアルタイムフィードバックは、むやみやたらに頻度を高めればいいというわけではありません。
得られる効果を知った上で実施することで大きな効果が期待できます。

メリット①:一回当たりのフィードバック効果が高い

半年に1度と月に1度のフィードバック実施では記憶の残り方が大きく異なるでしょう。
リアルタイムフィードバックでは、記憶が新しいうちに次のフィードバックが行われるため、問題の早期発見や改善に向けた具体的なアドバイスが期待できるといえます。

メリット②:人事評価への納得感が大きい

日頃からコミュニケーションを取る機会が多い上司からの言葉は信用度が高く、伝わりやすいため納得感につながります。
人事評価システムのような社内ツールで受けるフィードバックなのか、信頼できる上司から直接聞くのかによっても納得感の違いは大きいといえます。

メリット③:管理職の負担が少ない

半年~1年おきのフィードバックの場合、長期にわたる記録を遡りまとめるため、管理職側の作業量が多く時間が膨大にかかります。また、部下が多ければ作業量も比例して増えることが考えられます。作業量などの面からもリアルタイムフィードバックは、記憶が新しいうちに定期的にデータを処理できるため効率的に負担感が少なく行えます。

デメリット➊:フィードバックの質が求められる

日々忙しく働く私たちが業務の合間を縫ってフィードバックを定期的に行うには、1回ごとの質や精度が問われます。そのため、管理職側は事前に従業員の状況に合わせたデータを収集し適切なアドバイスを準備することが大切です。

デメリット❷:コスト増加が予想される

リアルタイムフィードバックの実施準備などを自社システムで補うことが難しい場合は、外部ツールやシステムを導入する必要があるでしょう。社員規模に応じてかかる費用も大きくなるため、組織の問題・課題に合わせたツールを十分に検討してから導入しましょう。

まとめ

変化の激しい現代において、転職は当たり前になっており、多くの企業で人手不足が問題になっています。
従業員が安心して働いていくためには、会社や上司への信頼感、従業員のモチベーションの維持が必要とされます。
そのための施策として、「リアルタイムフィードバック」が注目されるようになりました。
リアルタイムフィードバックについて理解を深めることは、従業員にとって価値のある振り返りにつながります。
普段からフィードバックを行っている企業さまはもちろん、従業員とのコミュニケーションにお悩みの方はできることから始めてみましょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. リアルタイムフィードバックとは何ですか?

A. リアルタイムフィードバックとは、上司が部下の働きや評価に対して高い頻度で振り返りを行うことです。通常半年や1年に1回を目安にフィードバックが行われる企業が多い中、リアルタイムフィードバックでは人事異動や給与査定など組織内での変化があるたびに行われます。

Q2. リアルタイムフィードバックが注目される背景は何ですか?

A. 近年、技術の進歩によってデータ処理や解析が容易になり、企業は顧客のニーズを素早く把握できるようになりました。さらに、多くの企業が従業員のモチベーションを高めることで永続的な事業成長やワークエンゲイジメント向上を目指しています。人手不足が深刻化する状況の中で、多くの企業がリアルタイムフィードバックを取り入れるようになってきています。

Q3. リアルタイムフィードバックを実施する際のポイントは何ですか?

A. 4つのポイントがあります。①目標設定・評価基準の共有、②アドバイスや指摘の意図を説明する、③出した成果を褒める、④フィードバック実施後の行動の確認。これらのサイクルを常に行うことで従業員の満足度が高まり、生産性向上や退職率低下が見込めます。

Q4. リアルタイムフィードバックのメリットは何ですか?

A. 主に3つのメリットがあります。①一回当たりのフィードバック効果が高い(記憶が新しいうちに次のフィードバックが行われる)、②人事評価への納得感が大きい(日頃からコミュニケーションを取る機会が多い上司からの言葉は信用度が高い)、③管理職の負担が少ない(記憶が新しいうちに定期的にデータを処理できる)。

Q5. リアルタイムフィードバックのデメリットは何ですか?

A. 主に2つのデメリットがあります。①フィードバックの質が求められる(管理職側は事前に従業員の状況に合わせたデータを収集し適切なアドバイスを準備することが大切)、②コスト増加が予想される(外部ツールやシステムを導入する必要がある場合、社員規模に応じて費用が大きくなる)。

Q6. フィードバックの頻度はどのくらいが適切ですか?

A. リアルタイムフィードバックでは、人事異動や給与査定など組織内での変化があるたびに行われます。通常の半年や一年に一回のフィードバックと比べて頻度が高く、記憶が新しいうちに次のフィードバックが行われることで、問題の早期発見や改善に向けた具体的なアドバイスが期待できます。

Q7. フィードバックで部下を褒めるタイミングはいつですか?

A. 部下が目標を達成したり成果を出したりしたら、すぐに褒めて成功できた要因を伝えてあげましょう。そうすることで部下のやる気向上にもつながり、部下自身の自己肯定感も上がることが予想されます。

Q8. フィードバックの際に避けるべき言い方はありますか?

A. 部下へアドバイスや指示をする際は、相手にプレッシャーをかけたり、否定したりするような言い方は避けるように注意しましょう。フィードバックの際は、具体的な内容かつ成長を促すようなアドバイスを行えるよう心掛けることが大切です。

Q9. リアルタイムフィードバックで従業員の納得感が高まる理由は何ですか?

A. 日頃からコミュニケーションを取る機会が多い上司からの言葉は信用度が高く、伝わりやすいため納得感につながります。人事評価システムのような社内ツールで受けるフィードバックなのか、信頼できる上司から直接聞くのかによっても納得感の違いは大きいといえます。

Q10. リアルタイムフィードバック導入に外部ツールは必要ですか?

A. 自社システムで補うことが難しい場合は、外部ツールやシステムを導入する必要があるでしょう。社員規模に応じてかかる費用も大きくなるため、組織の問題・課題に合わせたツールを十分に検討してから導入しましょう。ただし、まずはできることから始めることも重要です。

ABOUT ME
【アナリスト】押切 愛里
前職で一緒に働いていた上司や同僚がメンタルヘルスに陥っている状況で私自身「改善する方法はないか」「何かしらサポートしたい」と思い、現在は「職場環境改善に効果的な情報」や「ストレスチェック結果から判明した最新情報」を中心に分析・発信しています。今後も多くの人がいきいきと元気に働ける職場づくりをモットーに役立つ情報をお届けします