2025年5月公布の改正労働安全衛生法により、従業員50人未満の事業場でストレスチェックが義務化されることが決定しました(現在は50人以上の事業場のみ義務)。
この改正法は3年以内に施行されることとされているため、遅くとも2028年5月までには義務化される見込みです。
実際に小規模事業場でストレスチェックを初めて導入するとなった場合、ネックになるのが次の2点です。
① 実施コストが高い
② 実施体制が盤石ではない
これらの問題点に対して、小規模事業場でも無理なく導入できるよう、手間やコストを最小限に抑えたシンプルなストレスチェック(WEB受検)がドクタートラストの「ストレスチェック50」です。
この記事では、実際に「ストレスチェック50」を使った実施者・受検者の生の声と、小規模事業場での導入メリットを詳しく解説します。
参考:さんぽみち「50人未満ストレスチェック義務化決定!2028年施行に向けた準備ガイド【最新】」
実施者の感想:たった30分で完了!
まず50人未満の小規模事業場が初めてストレスチェックを実施にする場合、気になるのは「実施体制が未整備」でしょう。
具体的には、ストレスチェック担当者のストレスチェックの準備に対する「負担感」や、受検者がストレスチェックを受検する際の「不便さ」などが挙げられます。
筆者もストレスチェック担当者(実施事務従事者)として実際にストレスチェックの実施準備(システム操作含め)をゼロから行ったのは初めてだったものの、およそ30分で簡単に終わりました。
以下では具体的な手順を所要時間とともに見ていきます。
ストレスチェックの実施準備の工程は大きく分けて2つです。
① 受検者リストの作成
② 受検リストのアップロードと受検メール送信
所要時間:約30分
① 受検者リストの作成
受検者リスト作成にあたり必要なデータは「氏名、性別、生年月日、メールアドレス」の4つのみです。
これらは各社の社員名簿データが活用できます。
筆者の場合は、社員名簿から必要なデータをコピーして貼り付けただけなので、5分もかからず実施できました!
②受検リストのアップロードと受検メール送信
①で作成した受検者リストのデータをアップロードし、システムに表示された受検対象者に一括チェックを入れ「受検案内」ボタンを押しただけで「受検メール」が一括送信できました。
シンプルさが魅力!「ストレスチェック50」実施者側の感想
上記のとおり、ストレスチェックの実施準備(システム操作含め)はおよそ15分で終わりました。
システムがシンプルなので、初めてでも困ることがあまりなかった点も大きいです。
おそらくパソコン操作が不慣れな方でも、社員名簿さえあれば30分程度で完了できるでしょう。
受検者の感想:あっという間に終わる!
合わせて「ストレスチェック50」の受検者にその感想を聞いたところ、以下のような回答を得られました。
・ 画面に表示される指示にしたがって進めていけばよかったので、スムーズに受検できました
・ 項目が見やすく入力がスムーズにできました!90問、多いなと思いましたが受検してみるとあっとういう間でした。
・ メールアドレスと送られてくるパスワードで手軽にログインでき、設問回答から結のダウンロードまでスムーズに行えました!
・ 今まで受検したストレスチェックと大きな違いもなく、戸惑うことなく実施できました!
このように受検者が大きな負担を感じているような様子は見受けられませんでした。
「ストレスチェック50」メリットと注意点
また、50人未満の小規模事業場にとっては「ストレスチェック50」は以下の点で圧倒的な強みがあります。
メリット① 低コストでストレスチェックが実施できる
小規模事業場でストレスチェックを初めて導入する場合、ネックになるのが「実施コストが高い」という点です。
通常ストレスチェック実施にかかる費用は、従業員数や実施方法により異なりますが、外部委託の場合、従業員1人あたり数百円~数千円程度が一般的です。
しかし「ストレスチェック50」はコストを最小限に抑えることができます。

メリット② 実施体制・受検体制をしっかり整えなくてもよい
先ほどご紹介したように、ストレスチェックの実施に必要な「受検者リスト」作成には、社員名簿データの「氏名、性別、生年月日、メールアドレス」が活用できるなど、ストレスチェック担当者の実施準備は非常に簡単に済みます。
また受検者側も、メールさえ受信できれば、送られてくるパスワードで手軽にログインをして受検できます。
これらは「ストレスチェック50」ならではの作業の手間を最小限に抑えたシンプルな仕組みであること、さらにWEB受検のメリットを十分に活用しているからといえます。
項目 | 一般的なサービス | ストレスチェック50 |
実施準備時間 | 1~2時間 | 30分 |
料金 | 5~10万円 | 3.3万円 |
必要スキル | 専門知識 | 基本的なPC操作のみ |
なお、「ストレスチェック50」は、マークシート(紙受検)、および外国語に未対応な点はご注意ください。
マークシート受検や外国語受検にも対応したストレスチェックとしては、「ストレスチェックSTANDARD」と「ストレスチェックPREMIUM」の用意があります。
「ストレスチェックSTANDARD」と「ストレスチェックPREMIUM」の対応言語
WEB受検:日本語、英語
マークシート受検:日本語、英語、中国語、ポルトガル語、ベトナム語、インドネシア語、ミャンマー語
【「ストレスチェックSTANDARD」と「ストレスチェックPREMIUM」の詳しいサービス内容は特設サイトを参照ください】
参考まで「WEB受検とマークシート受検(紙)の違い」もご案内します。
・ ストレスチェックの実施者・受験者ともに保管の手間などから解放される:マークシートの場合、マークシート用紙の配布・回収作業、さらに外部委託している場合には、マークシートの送付作業などが発生します。
・ 費用コストを抑えられる:マークシート(紙)の場合、印刷費用、配布費用、そして回収・集計等の費用が発生するが、WEBの場合はそれらの費用コストを抑えることができます。
・ 幅広い年齢層の方が受検できる: PCやスマホの扱いに不慣れな方にとっては、マークシート方式のほうがスムーズに回答できるでしょう、
・ PCやメールアドレスが全員に支給されていない業態向け:ストレスチェック制度は業務の範囲内で実施されるべきものです。一人ひとりにPCが支給されていない現場などでは、個人のスマホで回答してもらうよりも、マークシート方式を使用したほうがトラブルを避けられるでしょう。
参考:さんぽみち「ストレスチェックはWebで受検すべき?メリットと注意点を解説」
こんな企業におすすめ
今回は筆者が「ストレスチェック50」を実際に使ってみた感想やメリットなどを紹介しました。
ここまでを踏まえると、「ストレスチェック50」に向いているのは以下に当てはまる企業といえます。
・ 手間やコストを最小限に抑えたい
・ WEB受検が可能
逆に「マークシート(紙受検)を希望している」「日本語以外の言語対応を希望している」場合は、「ストレスチェックSTANDARD」と「ストレスチェックPREMIUM」がおススメです。

<参考>
・ さんぽみち「【2028年から施行か】50人未満の事業場のストレスチェック義務化|小規模企業の準備ガイド」
・ さんぽみち「ストレスチェックはWebで受検すべき?メリットと注意点を解説」
・ 株式会社ドクタートラスト「ストレスチェック50」
