職場環境改善

ストレスチェックの集団分析を活用した職場環境改善術!職場環境の改善ってどうすればいいの?

ストレスチェックの集団分析を活用した職場環境改善術!職場環境の改善ってどうすればいいの?

人事・総務担当の方なら、「職場環境の改善」について、一度は課題に感じた経験があるのではないでしょうか。

しかし、職場の環境を改善すると言っても「一体何から取り組めばよいのか?」「労働者の本音が分からない」「誰がやるの?」という疑問が湧きますね。

そこで、職場環境を改善するうえで役に立つのが、「ストレスチェックの集団分析」です。

今回は、職場環境改善に役立つ集団分析の見方や活用方法について、職場環境改善のコンサルをしてきた筆者が解説いたします。

そもそも職場環境の改善とは?義務付けられているの?

働く上で労働者を取り巻くもの・事柄等の総称を「職場環境」を呼びます。

「職場環境」には、作業スペース、温度湿度空調、機器やツールの扱いやすさ、仕事の負荷、人間関係、裁量度などさまざまなものを指します。

労働安全衛生法では、事業主は労働者にとって働きやすい環境を整える義務があるとされています。

労働安全衛生法 第七章の二 快適な職場環境の形成のための措置(第七十一条の二-第七十一条の四)
(事業者の講ずる措置) 第七十一条の二 事業者は、事業場における安全衛生の水準の向上を図るため、次の措置を継続的かつ計 画的に講ずることにより、快適な職場環境を形成するように努めなければならない。 一 作業環境を快適な状態に維持管理するための措置 二 労働者の従事する作業について、その方法を改善するための措置 三 作業に従事することによる労働者の疲労を回復するための施設又は設備の設置又は整備 四 前三号に掲げるもののほか、快適な職場環境を形成するため必要な措置

労働安全衛生法

職場環境の改善とは、このように労働者を取り巻く職場環境を改善していこうとする取り組みのことです。

■職場環境改善のカギはストレスチェックの活用にあり

では具体的に、どのように職場環境改善を進めていけばいいのでしょうか?

冒頭でもお伝えした通り、職場環境の改善のカギとなるのはストレスチェックの集団分析を活用することです。仕事におけるメンタルヘルス不調は、個人の要因だけでなく、職場環境が大きく影響していると考えられています。

そのため、集団分析を行うことで、職場の特徴を把握し、より快適な職場環境に改善していこうというのがストレスチェックを実施する意義となります。

また、ストレスチェック実施は従業員数が50名以上の事業場で義務付けられていますが、毎年ストレスチェックを受検させるだけで、企業側が何も改善しようとしない場合、労働者の不満が強くなり、受検率の低下や回答の不正を招く危険性があります。

ストレスチェック制度上、集団分析の実施は努力義務となっていますが、労働者個人のセルフケアだけに任せるのではなく、職場全体として改善に取り組む意思があってこそストレスチェックを行う意義があるのです。

ストレスチェックでわかる職場環境改善のヒント

続いて、職場環境の改善を行うにあたり、ストレスチェックの結果ではどんなことがわかるのか?
どの結果を活用していくのかについてご説明していきます。

ストレスチェック制度の目的は、メンタルヘルス不調の予防です。

日本の自殺者はもとより労災の精神障害の請求が増加傾向にあることが背景にあります。

1. 労働者
受検することにより、自身のストレス状況を認識把握することができます。
またセルフケアの知識により、心身の健康増進や働きがいにつながります。

2. 職場
集団分析により労働者の抱えるストレス因子を把握することができ、集団としての傾向を捉えることができます。職場環境を改善していく取り組みによって、労働者のいきいきや生産性向上につながります。

■個人結果ってどのようなもの?

ストレスチェックを受検すると本人に結果が返却されます。
健康診断結果と同様です。

自分自身のストレスレベルを把握することによって、メンタルヘルス不調の予防ができます。
メンタルヘルス不調の予防の第一歩は、「自分で自分を守る」ことです。

物事の捉え方、自分なりのリフレッシュ方法、上手なコミュニケーション、自発的に相談する力といったスキルを身に付け、自分自身のメンタルヘルスを守ることができてくれば、その次は身近な同僚や家族に困っている人がいないか、周囲に心を向けることができるのです。

◎ストレスチェック個人結果における重要なポイントとは

ドクタートラストのストレスチェックは、個人結果にもこだわっています。見やすい、わかりやすいことはもちろん、個人結果を受けた本人が次にどうアクションをすべきか等、ストレスレベルに応じたセルフケアガイドも案内しており、その内容も充実したものになっています。

・高ストレスと判定された人には相談先を明示している
・自身の状態をグラフなどでわかりやすく把握できる
・全受検者に向けてセルフケアの知識提供がなされている

■集団分析ってどのようなもの?

職場環境の改善に取り組んでいくためには、集団分析が必要不可欠です。

職場環境の実態把握に優れているのは80問※1版。

役割の明確さ、キャリア、評価、ハラスメント、職場の一体感、ワークエンゲージメントなど組織の在り方を問う設問により、57問※2版では見えづらかった課題が浮き彫りになります。

◎集団分析のポイント

ドクタートラストの集団分析は完全オリジナル。約103万人以上のストレスチェックと向き合ってきた専門集団が、貴社の従業員のストレスを分析します。

・職場の状態が数値化(偏差値)されていること
・経年変化や全国平均値との比較ができること
・部署ごとの特徴を把握できること
・課題が明確化されていること

集団分析で使われる用語説明

尺度とは

ストレスチェックで測ることのできるメンタルヘルス不調に影響を及ぼすと考えられる因子のものさしのこと。57設問では20の尺度が、80設問では42の尺度があります。

(例:「仕事の量的負担」「職場の対人関係」など。)

点数とは

回答の選択肢によって配点された1~4点の点数のこと。

点数が逆転する設問があるため、ドクタートラストの集団分析では数値が高いほうが不良(高ストレス者となりやすい) 、低いほうが良好な状態になるよう置き換えて算出しています。

ドクタートラストの集団分析なら、こんなことまで分かります!

ヒートマップ

職場の強み・弱みが一目でわかるヒートマップがドクタートラスト集団分析の特徴のひとつです。
労働者がどのような回答をしたか、尺度ごと※1の偏差値で示しています。
全国平均※2との比較により、3段階で評価(優良、不良、著しく不良)し、傾向を表しています。

※1 42尺度からストレス反応を除く36尺度
※2 2020年度ドクタートラスト有効受検者 240,745人のデータより

ハラスメントに関しては、全国平均との差が出づらく、偏差値から実態を把握することが困難な設問のため、回答割合を具体的に数値で示しています。

高ストレス者を生み出す原因分析

不良な回答をするほど、高ストレス者となりやすい設問の回答率がわかります。

これらの設問は、もっとも不良な回答をした人のうち2人に1人以上が高ストレス者となっているものです。
つまり、これらの設問の評価と高ストレス者率とは関連が深いことが考えられます。全国平均※1との比較により、4段階で評価しています。

※1 2020年度ドクタートラスト有効受検者 240,745人のデータより

TRUSTY SCORE

信頼関係のある環境であるかどうかがわかります。

TRUSTYとは「信頼できる」という意味。職場の雰囲気が安全・安心・ポジティブであるかどうかを、4領域のレーダーチャート(職場環境と関連が深い20設問を採用し算出)で数値化しています。ありのままの自分をさらけ出せ、信頼し合える関係は、チームの成功に必要不可欠であると考えられています。

満足度分析

労働者の仕事に対する満足度を高めるためにすべきことの優先順位がわかります。

労働者が望んでいることは何でしょうか?
低偏差値項目への取り組み=労働者の満足度向上とは限りません。
職場環境改善に取り組んだ場合、労働者の仕事に対する満足度向上につながりやすい項目(重要改善項目)が一目で分かります。

パワハラ職場かどうかをチェック

ハラスメントに関する設問は一問のみです。

設問77「職場で自分がいじめにあっている(セクハラ、パワハラを含む)」

ハラスメントの行為者、被害者ともに互いの非を追及し合う関係にあるため、実態把握には客観性を持つことが望ましいとされています。

相談窓口や社内規定の整備など、組織として対応を進めることが重要です。

また、「ハラスメントを受けていると感じる」と回答した人たちは、以下の4つの設問において、悪い回答結果になる傾向がみられます。

① 自分の職場は、互いに理解し認め合っていない
② 内心腹立たしい
③ 上司は誠実な態度で対応してくれない
④ 職場の雰囲気は友好的ではない

自身の職場の集団分析で、上記の質問の回答が不良となっていないか確認してみましょう。
もし不良な回答が多い場合は、ハラスメントが発生しているかもしれません。

OODAループで取り組んでみよう!

OODAループとは

米空軍で用いられていた作戦術で、ビジネスでも適用されるようになった理論のこと。観察( Observe )、適応(Orient)、決定(Decide)、行動(Action)のステップを表します。 OODA最大のメリットはスピード感。最初に念入りに計画を立ててから実行するのではなく、状況把握から大方の方向性を定めます。臨機応変に実行できることが特徴です。

O)状況把握
主要メンバーが共通の認識を得られる機会を設ける

O)方針決定
状況判断し、大方の方向性を定める

D)具体策検討
職場と労働者が協働し、課題の優先順位付けをする

A)行動
実施の意味合いや目指す姿の共有が大事

職場環境の改善 成功の秘訣は?

職場環境改善でお悩みの企業さまは多く、そんな時に私たちストレスチェック研究所は、ストレスチェックの傾向から下記のポイントを担当者さまにお伝えしています。
今日からでもすぐに取り組めることもありますので、ぜひ下記のポイントを頭に入れて職場環境改善に取り組んでみてください。

・経営層の理解とリーダーシップに注目する
・なるべく分かりやすい言葉や例を用いて説明したりコミュニケーションをとったりする
・職場の良い点に目を向ける
・職場内外の支援者がフォローする
・結果だけでなく、活動の過程も重視して評価する
・事業場にすでにある取組を最大点に活用する

STELLAで組織開発を

活き活きとして活力があり、仕事に対してポジティブであり、周囲に対して良い影響を与える可能性のある、心身ともに健康な人のことをSTELLA(ステラ)と呼んでいます。

高ストレス者対策(ハイリスクアプローチ)には限界があり、組織の生産性向上につながりにくいことから、高ストレス者とは真逆の仕事が好きな人財(STELLA)の強みを職場全体に浸透させていく手法を独自開発。

STELLAが火付け役となり、組織風土を変えていくことができると私たちは信じています。

ストレスチェックにおけるSTELLA参考基準(ドクタートラスト定義)

・個人結果総合判定においてAまたはBである
・ストレス反応点数が42点以下と低いこと

ドクタートラストでは、100万人のストレスチェックのストレスチェック結果を分析し、環境改善のアドバイスをする専門部署「ストレスチェック研究所」があります。

筆者を含め、さまざまな職場環境のフォローを行ってきたメンバーが在籍していますので、職場環境改善に関するお悩みやご相談があれば、お気軽にお問合せください。

お見積り・お問合せ

資料ダウンロード