皆さんの会社にも「Ｚ世代」と呼ばれる方々が働いていますか？
Z世代は、2024年現在の10代後半～20代後半までの若者にあたり、これからの日本の社会を支えていく世代とも言えるでしょう。
しかし、最近ではZ世代の部下にどう接すればいいか悩む管理職も増えています。
そこで今回は、Z世代の仕事に対する価値観や、選ばれる組織づくりのポイントなどについてご紹介します。

Ｚ世代とは

「Z世代」とは、おおむね1990年代中盤から2000年代終盤までに生まれた人々を指し、デジタル機器やインターネットが生まれた時から当たり前のように存在しており、幼いころからそれらを利用してきた世代です。
私自身も1997年に生まれたＺ世代ですが、小学生のころから携帯電話を持ち、高校生のころにはmixi、Instagram、TwitterなどのSNSを頻繁に使用してきました。

また、Z世代は東日本大震災、新型コロナウイルスなど不安定な社会のなかで生まれ育ってきた世代でもあります。
そのため、現実的な思考を持っている人が多いのもこの世代の特徴です。
Z世代の働き方の価値観
仕事に対する価値観というのは個人によって異なりますが、世代によっても大きく変化します。
仕事や働き方におけるZ世代の特徴・価値観は、次のようなものがあげられます。

Z世代は、他の世代と比べて転職に対するハードルが低いと考えられます。
さまざまな情報を収集し、自分の価値観に合う働き方が実現できる職場への転職を常に考えています。
また私自身もそうですが、ワークライフバランスを大切にする特徴があり、休日もしっかり充実させたいと考える人が多いことも分かっています。

一方で、自立心を持っている人が多いのもZ世代の特徴です。
YouTubeやInstagramなどを頻繁に使っているため、日頃から広告収入で生きているインフルエンサーを見ているのもその一因でしょう。
さらに、幼いころからデジタルに触れていたためインターネットに抵抗がなく、Web上のさまざまな情報元から多様な価値観に触れている世代であり、「一般常識には囚われない」「多様性に理解がある」というのも特徴です。

Z世代が活躍できる職場環境の整え方

Z世代の転職へのハードルがどれだけ低くても、企業としては、「ずっとここで働きたい」と思ってもらえる職場づくりを考えたいものですよね。
ここからは、Ｚ世代も活躍できる職場環境の在り方についてご紹介します。

① オフィス出社×リモートワーク　働き方の多様性を整える

一つ目に、働き方の多様性を整えることがあげられます。
時短勤務や業務形態はもちろん、職場環境において、オフィス出社とリモートワークを掛け合わせることも含まれます。
KDDIの調査によると、Z世代の社会人が考える理想の働き方は、「できる限り毎日、オフィスへ出社する」が最多で38.8％、「できる限りテレワーク、出社は最低限」が27.6％、「出社とテレワークを適度に組み合わせたハイブリッド」が19.1%でした。
オフィス派が圧倒的に多い結果ですが、適度に組み合わせることで世代問わずさまざまな従業員の要望を叶えることができます。

② お互いがオープンかつフラットな関係でいること

二つ目のポイントとして、社内でオープンなコミュニケーションをとれる働き方があげられます。
SNSを学生の頃から使用してきたZ世代は、自分のことをオープンに語ることに慣れています。そのため、同僚や上司ともオープンなコミュニケーションを求める傾向が強いです。
また、わからないことをすぐに調べられる環境で育ったので、会社でも、疑問点を上司や先輩にすぐに聞いて解決できる環境が求められるでしょう。
Z世代に限らず、わからないことをすぐに聞ける会社の雰囲気や周囲との関係性は大切ですよね。

まとめ

今回は、Z世代の特徴や価値観と、活躍できる職場環境の整え方について解説しました。
Z世代に焦点を当ててお話ししてきましたが、Z世代以外の年齢層も組織にとっては重要です。
大切にしたいのは、これまでの組織における「当たり前の考え方」を押し付けるのではなく、新しい世代との違いを認め合い、組織として柔軟にバージョンアップし続けていくことです。
必ずしも会社が合わせていく必要はありませんが、今後の社会を創る世代でもあるZ世代に選ばれる組織づくりは、今後重要度が増していくでしょう。

<参考>
KDDI株式会社 Smart Work (スマートワーク)「Z世代の理想の働き方は「オフィス」「対面」「地元」「安定」！？」