




年1回のストレスチェックは、経営者の通信簿です。
2004年に私一人でスタートしたドクタートラストは、現在では社員数100人を超える会社となりましたが、社員数が20〜30人だった頃が、離職も多く、最も大変な時期でした。
代表取締役社長 髙橋 雅彦
この規模の会社では、社長の目が届きやすい分、社員のストレスは想像以上に高くなりがちです。
大企業のように、チームで行動し責任を分散できる環境とは異なり、中小企業では社長の指示で個人が動き、常に社長の視線を意識した働き方になります。これが、社員のストレスを高める大きな要因のひとつだと感じています。
もちろん、ストレスは人の成長に必要不可欠なものです。
しかし、その強さや持続時間が一定のレベルを超えると、誰もがメンタル不調に陥るリスクを抱えます。
私たちが最初にストレスチェックを自社で受検した際、最も衝撃を受けたのは、社員の「経営者への信頼感」が予想をはるかに下回る低い得点だったことでした。
この結果は、会社を根本から見直す大きな動機となり、経営理念にあった「健康で元気にはたらく人を増やすこと」に、「楽しく」という言葉を加え、「健康で元気に楽しくはたらく人を増やすこと」に改めたのもこの頃です。
常に誰かが笑っている職場をつくることを目指して、経営方針を大きく転換し、雑談の時間を増やす、定時退社を促す、社内イベントを充実させるなど、さまざまな取り組みを始めました。
年に一度のストレスチェックは、いわば経営者への通信簿です。
まずは偏差値50という「標準」に達していない点の改善から始め、そこからさらに、成長を目指していただきたいと願っています。
代表取締役社長 髙橋 雅彦