職場環境最優良法人2025

【回答者数50〜100人部門】
GCホールディングス株式会社さま

ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2025年ストレスチェックにおいて、職場環境最優良法人(回答者数50〜100人部門)を5年連続で受賞したGCホールディングス株式会社の阿南明日香さま(組織デザイン事業部)に、2026年2月のホールディングス化を経た組織づくりや、メンタルヘルス・コミュニケーション活性化への取り組みについてお話を伺いました。

聞き手:根本裕美子(ストレスチェック研究所 保健師)

「幸せな組織」を目指して——ホールディングス化という新たな挑戦

5年連続受賞、おめでとうございます。この1年で最も大きな変化を教えてください

阿南さま:

ありがとうございます。最も大きな変化は、2026年2月のホールディングス化です。
ストーリー、GCエナジー、GCパートナーズ、アリエ祐起元、GCホールディングスという5社からなるGCグループとして、新たなスタートを切りました。
これは単なる組織再編ではありません。
各社がオーナーシップを持って独自の理念を追求しながら、共通の「GCグループ憲章」という北極星を軸に、多様な個性が共鳴し合う組織を目指すための決断です。
一人ひとりが主人公となり、事業を通じて社会全体の「幸せの総量」を増やしていく。そのための進化と捉えています。

「コモンズ的思想」が生む、開かれた学びの場

ホールディングス化を機に、新しく始まった取り組みはありますか

阿南さま:

「コモンズ(共有財産)的思想」の実践として、開かれた場づくりをさらに加速させています。社員は希望すれば誰でも参加でき、社内外を問わず深いコミュニケーションを体験できる場を整えています。
2026年5月に始動した「学びのコモンズ」もその一つです。社内で培った垂直的な成長をサポートする自社開発の研修プログラムを、会社の垣根を超えて分かち合う越境学習の場として設けました。多様な業態・立場の方々と共に学ぶことで、組織の枠を超えた響き合いが生まれています。
また、「GCサミット」も立ち上げ、初回は「幸せな組織づくり」をキーワードに、100名規模でトークセッションや対話を行いました。
実践者同士が会社の枠を超えてつながり、「幸せな組織」の在り方を共に探求する場として、大きな手ごたえを感じています。

「在り方(Being)」を整えることが、すべての土台

継続して取り組まれていることについても教えてください

阿南さま:

私たちは手法(Doing)以上に、一人ひとりの「在り方(Being)」を整えることを重視しています。自社開発の360度アセスメント「TeamInsight」を活用し、組織状態を定量的に把握しながら、個人の「成人発達論」に基づく垂直的な成長と、組織の「自律共創」を連動させる「内省・傾聴・対話」の学びと実践で、成長をサポートしています。
3ステップのプログラム修了者が集う「シフター共生の場」(※)も、社外の仲間と共に学びを深めるコミュニティへと広げています。
こうした取り組みの結果として、本音を言い合える環境が根付いています。遠回りや探り合いのコミュニケーションが減り、ストレスの軽減やチーム力の向上に大きく寄与していると感じています。以前は人事に相談が持ち込まれることの多かったコミュニケーション課題の多くが、今ではチーム内の対話で解決できるようになっています。

※シフター:意識をシフトさせ、意識変容を促すなど、本質的な成長をサポートする役割を担う

数値を「文化の醸成」へ還元する——ストレスチェックの活用法

集団分析はどのように活用されていますか

阿南さま:

ストレスチェックは、業務の量的負担や健康状態の把握にとどまらず、私たちが大切にしている組織文化がどれほど現場に浸透しているかを測る指標として活用しています。
昨年の結果では「問題解決・挽回(偏差値90.0)」や「尊重・尊敬(偏差値82.1)」が極めて高く、特に「失敗を認める職場(偏差値86)」というスコアは、グループ憲章の「恐れを手放し、愛を起点にする」という姿勢が、現場の心理的安全性として結実している指標として、大変嬉しく受け止めました。
これらの分析結果をTeamInsightと掛け合わせ、各社へのフィードバックや具体的なワークショップ企画に活かすことで、数値(文明)の土台となる文化の醸成へ還元させるサイクルを回しています。

「文化と文明の統合」——次世代組織へのビジョン

今後の展望をお聞かせください

阿南さま:

私たちが目指すのは、不調の未然防止を超えた「文化と文明の統合」です。効率や合理性(文明)を追求しながらも、心の豊かさやつながり(文化)を土台に置く。この両立こそが、次世代組織の鍵になると考えています。
今後は「コモンズ的思想」に基づく学びや交流の場を通じて、企業の枠を超え、共鳴する皆さまと共に、人がより幸福に生きられる社会のモデルケースを共創していきたいと思っています。
私たちの強みは、自らが「本質的に幸せな組織」の実践者であり、その過程での葛藤も知恵もすべて社会の「共有財産(コモンズ)」として分かち合う「伴走者」であることです。
5年連続での受賞を大変光栄に感じております。グループ憲章に基づき「在り方」を磨き続けてきた一つのマイルストーンとして受け止めながら、ホールディングス化という新たなチャレンジにおいても、さらに個性を響かせ合い、社会のウェルビーイング向上に貢献できればと思っています。

GCホールディングス株式会社

「社会の矛盾をあわせ含み、人がより幸福に生きられる豊かな社会を創造する」パーパスを掲げ、看板広告をメインに、全国規模のプロジェクトマネジメント、施工管理の知見を活かし、2015年から再生可能エネルギーに関わる事業を開始し、従業員も含め、関わる全ての人を幸せにするための事業を展開している。
自律共創社会の実現を目的に研修のコモンズ化、マネージャー制度の撤廃など、特徴的な組織文化を持ち、他社の組織支援を実施する組織デザイン事業も展開中。

公式サイト:https://gchdgroup.com/