職場環境最優良法人2024
【回答者数501人以上1,000人以下部門】
株式会社コンピュータシステム研究所さま

ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2024年度のストレスチェックで、職場環境優良法人(回答者数501人以上1,000人以下部門)3位を受賞した株式会社コンピュータシステム研究所の中澤匡俊さま(経営管理本部 管理部 人事課 係長)、木村穂乃花さま(経営管理本部 管理部 人事課 主任)にコミュニケーションやメンタルヘルスへの取り組みについて伺いました。
聞き手:中森チカ(ストレスチェック研究所 コンサルタント)

スピード感のある意思決定と社員の声の反映
コンピュータシステム研究所さまは仙台と東京に本社を置き、全国に事業所を展開されています。最初に、提供されているサービスや社風について教えてください。
中澤さま:
当社は、主に土木や建設業向けのソフトウェアの開発、販売、およびメンテナンスを行っている会社です。
社風の特徴は意思決定のスピードが早く、現場の声を柔軟に反映できる点が大きいと思います。
その一つとして、6月に単身赴任者向けの「帰省旅費制度」を見直しました。単身赴任者が帰省するときの費用を会社が負担する制度なのですが、単身赴任者の心理的な負荷をより改善するべく、補助対象を月1回から2回に変更するとともに、ご家族を赴任先に呼ぶ際にも使えるようにしました。制度の見直しが決まったのは春の段階で、そこから「すぐにやろう!」と決定し、運用しているところです。
また、こうした制度の見直しなどにあたっては、アンケートや日々の相談内容から現場のニーズを汲み取っています。

コミュニケーションとメンタルヘルスを重視したユニークな取り組み
2つ目の質問に移ります。コンピュータシステム研究所さまは健康経営優良法人の認定も取得されています。コミュニケーションやメンタルヘルス面では、具体的にどのような施策をなさっていますか?
中澤さま:
メンタル面や健康面を意識しながら、特にコミュニケーションの活性化につながるような取り組みを継続的に行っています。
具体例としては、「eスポーツイベント」の定期的な開催、さらには部署の垣根を超えてチームで歩数を競い合う「ウォーキングイベント」などです。
これらは参加のハードルを可能な限り下げるような工夫を凝らしています。加えて、リモート勤務をしている社員もいますので、オンラインも活用しながら、みんなが気軽に参加できるように進めているところです。
なかでも2024年から始めたウォーキングイベントでは、実施後のアンケートで「普段あまり話す機会がない人とも話すことができた」「運動習慣ができたみたい」といったポジティブな回答が多数寄せられ、交流と健康の両面で反響が出ていると感じています。
またメンタル面の対策として、ストレスチェックの結果から高ストレス者、および高ストレス者の一歩手前と判定された社員には3ヶ月に一度、フォローアップとしてメールやチャットで連絡をするとともに、必要に応じて産業医面談を提案したり、セルフケアに関するeラーニング動画の視聴を促したり、あるいはドクタートラストさんの外部相談窓口を案内したりしています。
最近ですと、ドクタートラストさんのYouTubeチャンネルにセルフケアなどのコンテンツがあるので、合わせて案内しています。
今後の展開としては、部下の不調を早期に発見できるよう、管理者向けの研修なども考えているところです。
ありがとうございます。それぞれについて、もう少し詳しく教えてください。
まずは「eスポーツ」について。コミュニケーションの手段として「懇親会」などはよく聞く事例ですが、eスポーツはかなり珍しいのではないでしょうか?
中澤さま:
少し話はさかのぼりますが、現在の社屋は2022年11月に完成したものです。実は設計段階からコミュニケーションエリアを社内に設け、いろんなイベントごとをしようと決めていたのです。とはいえ、今は飲み会がなかなか歓迎されない傾向にありますよね。
「じゃあ、ゲームだったらどうだろうか?」と企画したところ、結構な人数が集まりました。

木村さま:
直近では、インターンシップに参加いただいた学生さんも交えて盛り上がりました。それ以外にも、当社はスポーツの協賛(楽天イーグルス、ベガルタ仙台、ブラックラムズ東京など)を積極的にしていますので、コミュニケーションエリアでの試合観戦などもしています。

盛り上がりそうですね! 続いて2つ目のウォーキングイベントについて教えてください。
中澤さま:
ウォーキングイベントは、当社が加入している健康保険組合、関東ITソフトウェア健康保険組合(ITS)でのイベントに合わせて開催したものになります。ITSでは年2回ウォーキングイベントを実施しており、一定歩数以上になると電子マネーなどに変換できるポイントがもらえるインセンティブがあります。
やる気を持ってもらえるように、ITSの特典とは別に、1位に1万円分のポイント、2位から50位までに7000円から1000円分のポイントと大盤振る舞いしたところ、かなり多くの社員が参加しました。
ウォーキングイベントを通じて「普段あまり話す機会がない人とも喋ることができた」といった声もあったようですが、どんなやりとりがあったのでしょう?
中澤さま:
個々人の会話のなかで「昨日は家からあそこまで歩いたよ」とか、さらに派生してみんなで「自分は〇〇(地名)まで行ったよ」「すごいね!」といった自然な会話が生まれたような感じです。

個人戦に加えて、チーム単位でも競い合ったというのは、これは「部署別」などでしょうか?
中澤さま:
共通の趣味などで仲間を募集し、チームを作ってもらいました。名前も自由に決められたので、四国のチームでは「チーム讃岐」としたり、関東では「関東チャレンジャーズ」、無理せず挑戦しようというテーマで「挑戦する一歩の会」など、地域やテーマにちなんだ名前が多く見られました。
また、リモート勤務で普段離れている人同士が組んだチームもあり、そうした中でもそれぞれの個性が出ていました。
全国の事業場で開催すると、全社的な一体感にもつながりそうです。
中澤さま:
ちなみに、チームに参加するかどうかは基本的に任意にしています。というのも、チームに入ることが負担やプレッシャーに感じる方もいるためです。

なるほど。チーム参加を強制するのではなく、それぞれのスタンスや気持ちを尊重していらっしゃるんですね。ありがとうございます。
3つ目のストレスチェックでは、高ストレス者だけでなく、その一歩手前の方へのフォローもされている点が新鮮です。
中澤さま:
高ストレス者と判定されるかどうかは、少しの気分の違いというか、それこそストレスチェックを朝に受検するか夜に受検するかのタイミングでも変わってくると思ったので、少しでも可能性がありそうな方も含めて案内しました。
また人事としても日頃から皆さんの心身の状態を大切に考えていることが伝わるよう 、3ヶ月に一度の案内を継続しているところです。
今回のインタビュー企画は、ドクタートラストのストレスチェックサービスをご利用いただいたことがきっかけで生まれたものです。当社サービスについてご感想などがあれば伺いたいです。
中澤さま:
ドクタートラストさんのストレスチェックは、単なる検査に留まらず、結果をもとにした具体的な対応や情報提供も含めて、包括的に魅力的なサービスだなと思っています。
たとえばストレスチェックの受検が終わったあとにセルフケアに関する動画コンテンツを一定期間閲覧できます。そういった啓発資料の提供など、継続的に利用できるコンテンツが本当に充実していることから、従業員一人ひとりに、自分の状態と向き合うきっかけを提供できていると感じています。

ありがとうございます。ストレスチェックは実施後に集団分析結果をお渡ししています。今回はかなり細かく、数人単位の部署まで分析しましたが、社内で反応などございましたか?
中澤さま:
今回、細かな部署単位で集団分析をしてもらったので、「これまで部署の状況がわからなかったので、部署の理解に繋がった」「部下とのコミュニケーションについてはすぐ取り組めそう」と管理者からとても好評でした。
今後は集団分析の報告会のあとに、人事も伴走しながら具体的なアクションを起こしていきたいと考えています。
心理的安全性を基盤とした部門横断的な交流
ほかにも特徴的なお取り組みがあったらぜひ教えてください。
木村さま:
ちょうど明日(本インタビューの翌日)、新卒内定者交流会として「マシュマロチャレンジ」をします。皆さん聞いたことありますか?
マシュマロチャレンジはパスタ(乾麺)20本と紐、テープ、はさみを使ってパスタを組み立て、一番高いところにマシュマロを置いたチームが勝ちというチームビルディングのゲームです。
内定者と社員合わせて4人1チームとして競うのですが、過去に開催した際はすごく盛り上がりました。

入社前から交流できる機会としていいですね。ちなみに内定者との交流会が、この時期(6月)に行われるのはなぜでしょうか?
木村さま:
採用活動については、3月にスタートして秋ぐらいに終わる会社さんが多い中で、弊社は3年生の夏ごろからインターンシップ等に力を入れ、就業体験をしながら採用活動を行い、早期に活動が終了します。入社までの期間が空くことから、内定者の不安を軽減してもらえるように、定期的に交流会を企画しています。
また、新卒採用者は開発エンジニアに配属されるのですが、交流会では開発部門だけでなく、さまざまな部門の社員に参加していただいています。いろんな人が働いていることを知ってもらう機会として、さらに、内定者同士の交流や内定者と社員との交流を通して、内定者の入社に対する不安解消や入社意思の更なる向上の場としても活用しています。

「マシュマロチャレンジ」はどうやって見つけたのですか?
木村さま:
実は、開発部門のベテラン責任者が「入社前の不安解消や、同期だけでなく弊社社員とも交流できて盛り上がるチームビルディングはないか」と調べて見つけてくださいました。
お話を伺っていると、部署を横断した取り組みも比較的多い印象です。
木村さま:
ここ5、6年でしょうか。セクショナリズム、つまり部署間の壁をなくそうと、いろいろな施策を試みている感じです。
あとは広報部門の主催で、各事務所に家族を招く「ファミリーデー」を開催しています。
家族がどのような環境で働いているかを説明したのち、仕事体験として子どもたちにパソコンで自分の名刺を作ってもらい、最終的に名刺交換まで行います。
冒頭で出てきた「帰省旅費制度」も含めて、かなりご家族を大切にされているのですね。
木村さま:
やはりワークライフバランスが充実してこそ、心身の健康が保てると考えているためです。

ここまでお話を伺うと、個性的なお取り組みが多いと感じました。コンピュータシステム研究所さまぐらい規模の大きな会社になると、実現までにはハードルも高そうです。
木村さま:
私は採用という業務の特性上、さまざまな部署の方と関わらないと仕事ができません。上の立場の方と話す機会も多いのですが、正直なところ、どうしても緊張してしまいます。けれどもそこで、上の立場の人が話しやすい雰囲気を作ってくださるのです。
「何か気になることはある?」と声をかけてくださったり、「こういうことを考えているんです」と言うと、「ちょっとこの本読んでみれば」と情報をくださる方もいらっしゃいます。自身の成長を後押ししてくださるという心強さもありますが、成長するための答えではなく、ヒントをくださる方が多いです。なので、そのヒントをもとに自分自身で成長するための答えを見つけられるので、より成長を実感できています。

中澤さま:
当社は、何か提案をしたときも「とりあえずやってみようか」と後押ししてくれる社員が多く、心理的安全性を保てているからこそ、さまざまなことに挑戦できているのかなと思います。
こうした風土は、経営層の考えが会社全体にしっかりと浸透していることの表れだと感じています。
未来へ向けた「コミュニケーションの質」の向上とエンゲージメント強化
さまざまなお話ありがとうございました。最後に、今後の展望をお聞かせください。
中澤さま:
今もある程度はコミュニケーションが取れていると思いますが、社員がより生き生きと働くためには、コミュニケーションの「質」を向上していく必要があると考えています。
それぞれが業務を遂行するだけではなく、部署の垣根を超えて、互いに信頼・尊重し合える関係性こそが、働きやすい環境を生み出せるのかなと思っています。
そのために、既存の取り組みを継続させたり、拡充させたりなどしながら、従業員のエンゲージメントの向上と、安心して働き続けられる環境を作っていきたいと考えています。
コンピュータシステム研究所さま、ありがとうございました!


株式会社コンピュータシステム研究所
1986年設立。建設業界向けのソフトウェア開発・販売・保守を行う企業。宮城県仙台市と東京都新宿に本社を置き、札幌から沖縄まで全国26カ所に事業所を展開している。
公式サイト:https://www.cstnet.co.jp/
※本インタビューについて、株式会社コンピュータシステム研究所さまからもリリースが発表されています